
黒木山太陽光発電所プロジェクト
担当者:2017年4月入社 第1施設部 施工監理課 S.H

プロジェクト概要
弊社は南九州市より「黒木山太陽光発電所設置事業」を受注し、設計・施工を行いました。
本事業は「ゼロカーボンシティ」構想の一環として実施され、九州初となるレドックスフロー蓄電池を採用しています。
太陽光発電で得た電力を独自の送電線を通じて周辺10の主要施設へ供給する地産地消型の電力システムを構築し、平常時の電力削減に加え、
非常時には重要施設への電力供給を可能とすることで、地域のエネルギー自立と防災力向上に貢献しました。
技術詳細
| 太陽光発電システム | 送電網 |
|---|---|
| 発電能力:約1,000kW | 自営線の全長:約2.0km |
| 蓄電システム(レドックスフロー電池) | 工期 |
|---|---|
| 蓄電容量:1,125kWh | 着工:2024/04/01 |
| 定格出力:250kW | 完工:2025/03/31 |
電力を供給する10の施設
①知覧平和公園
②知覧武道館
③プール
④知覧体育館
⑤知覧文化会館
⑥知覧特攻平和会館
⑦ミュージアム知覧
⑧学校給食センター
⑨知覧保健センター
➉知覧老人福祉センター
期待される効果とメリット
- 商用電力の削減:昼間と夜間で電力供給を安定させ、地域全体の電力消費を削減
- 非常時対応:災害時にも主要施設への電力供給を可能にし、地域防災力の強化
- 持続可能なエネルギー利用:南九州市の脱炭素社会実現に向けた貢献
レドックスフロー蓄電池とは
レドックスフロー蓄電池は、電解液に溶存した電荷を利用して電力を貯蔵し、必要なときに電力として取り出す蓄電技術です。
この仕組みにより、エネルギーを長期間かつ効率的に蓄えることができます。
また、充放電の繰り返しに強く、サイクル寿命が非常に長いことも特長です。
太陽光や風力など出力が不安定な再生可能エネルギーと組み合わせることで、発電の変動を補い、エネルギーシステムの信頼性向上に貢献します。
さらに、使用される材料は環境負荷が小さく、環境にやさしい蓄電池である点も魅力です。
ミタデンは、これらの特性を持つレドックスフロー蓄電池を次世代の重要なエネルギー貯蔵技術と捉え、南九州市へ提案しました。
その結果、今回の導入は九州で初の採用となりました。
多数の関係者と協力して課題を解決
本件は自営線の敷設工事であり、バス会社や近隣住民の皆様、市役所、各関連施設など、多くの関係者との調整が必要な案件でした。
そのため、各方面との円滑な連絡と合意形成を重視し、工程管理においても丁寧な調整を行うことを意識しました。
工事着手に先立ち、詳細な工程表を策定するとともに、現地への工事看板設置による周知を実施しました。
また、近隣住民の皆様には個別に説明資料を作成・配布し、1件ずつ丁寧にご説明することで、事業内容への理解と協力を得られるよう努めました。
プロジェクト成功を今後の業務に活かしていく
分からないことは正直に質問し、一人で抱えきれないときには周囲に素直に助けを求めることを意識した結果、多くの方にサポートしていただきました。
状況に応じて的確に判断し支えてくださった上司や、手を貸してくださった部署の皆さんのおかげで、本現場を乗り越えることができたと感じており、心より感謝しています。
今回の現場対応を通じて、施工・設計面にとどまらず、行政機関との連携や、広範囲にわたる関係各所との調整など、多方面にわたる実務を経験しました。
これらの経験は、自身にとって大きな自信となる貴重な学びであり、今後困難や課題に直面した際にも、本現場で得た経験を糧として、冷静かつ前向きに対応していきたいと考えています。

ハンドホール敷設

アルミ架台基礎工事

アンカー打設工事

PCS(パワーコンディショナ)設置工事

空撮1

空撮2
プロジェクトフロー
- 2024年4月
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起工式
地起工式を執り行いました。当社社員・関係者の出席の下、工事の安全を祈願いたしました。
- 2024年6月
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埋設配管敷設
発電所から各主要施設への送電は埋設で行い、周辺配慮を徹底しました。
- 2024年12月
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設置工事
事前点検と有資格者による玉掛けを徹底することで、安全に設置を完了しました。
- 2025年4月
-
黒木山太陽光発電所完成式典
多くの関係者の方々にご出席いただき、感謝状を賜るという栄誉にあずかりました。
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